一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の平均寿命は約15.8〜16.2年へと大きく延伸しています。特に注目すべきは飼育環境による明確な寿命格差です。
- 完全室内飼いの寿命:約16.2年(事故や感染症のリスクが極めて低い)
- 外に出る猫(放し飼い)の寿命:約13.8年(交通事故、猫エイズ等の感染症、縄張り争いの受傷リスク)
このデータが示す通り、完全室内飼いを徹底するだけで寿命が約2.4年以上延びるという確固たるエビデンスが存在します。しかし、ここには「室内飼い特有の盲点」という逆の落とし穴も潜んでいます。
室内飼育の猫は天敵がおらず快適な半面、刺激の少なさからくる運動不足、肥満、退屈によるストレス性膀胱炎(特発性膀胱炎)を発症しやすい傾向にあります。「家の中にいるから安全で病気にならない」というのは危険な誤解です。肥満は糖尿病や関節疾患のリスクを3倍以上に跳ね上げるため、キャットステップの設置や知育トイを用いた室内環境のエンリッチメント(豊かさの向上)が不可欠となります。