蓬莱山輝夜が持つ永遠と須臾を操る程度の能力は、東方Projectに登場する無数の能力の中でも屈指のチート性能を誇ります。この能力は単なる「時間停止」や「時間加速」とは根本的に次元が異なります。
「永遠」とは、変化が存在しない状態のことです。輝夜が永遠の力を作用させた対象は、劣化や成長、破壊といった一切の変化を受け付けず、永遠にその姿を留めます。幻想郷の永遠亭が何百年も外の世界から認知されず、内部の時間が停滞していたのもこの力によるものです。一方で「須臾(しゅゆ)」とは、人間の肉眼や知覚では捉えられない極小の時間を指します。須臾の時間を無数に積み重ねて自らの行動時間を生み出すことで、他者からは完全に時間が止まっているかのように振る舞うことが可能です。
戦闘時における蓬莱山輝夜のスペルカードには、この能力と『竹取物語』の五つの難題(仏の御石の鉢、蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣、龍の頸の玉、燕の子安貝)を具現化した神宝がふんだんに用いられます。難題を次々と突きつける弾幕構成や、ラストスペル「エンドレスエイジ」で見せる圧倒的な弾幕密度は、悠久の時間そのものを浴びせかける彼女の威厳を象徴しています。テーマ曲『竹取飛翔 〜 Lunatic Princess』の疾走感と雅さが融合した旋律も相まって、ボスとしての完成度は屈指の評価を受けています。