インターネット上の検索窓にふたりの名前を入力すると、今なおサジェストの上位に浮上する「熱愛」の二文字。この噂の最大の震源地となったのは、岡田惠和が脚本を手がけた名作ドラマ『最後から二番目の恋』(2012年放送)および続編の『続・最後から二番目の恋』(2014年放送)です。
作中で繰り広げられた、鎌倉の古民家カフェのテラスや駅のホームでの長回しによる罵倒合戦、互いの痛いところを突き合いながらも根底にある温かさが滲み出る演技は、アドリブと台本の境界線が判別できないほどの完成度を誇りました。この圧倒的なケミストリー(化学反応)を目の当たりにした視聴者から、「これは演技を超えた本物の感情ではないか」「私生活でも付き合っているに違いない」という憶測が瞬く間に広がったのです。
しかし、結論から申し上げますと、中井貴一と小泉今日子がプライベートで交際・熱愛関係に発展した事実は一切ありません。中井貴一は2000年に一般女性と結婚しており、芸能界きってのおしどり夫婦として知られています。公私の分別を厳格に重んじる中井のプロ意識と、表現者として独立独歩の姿勢を貫く小泉今日子のスタンスを考えれば、ドラマの役柄と現実の男女関係が混同された典型的な現象であったといえます。