タイ語は5つの声調(平声・低声・下声・高声・登声)を持つ声調言語です。音の高さや上げ下げのイントネーションによって言葉の意味が変化するため、カタカナ読みの平板な発音では現地で聞き取ってもらえない場面があります。
「サワディー」を正確に響かせるための音節と声調の構造は次の通りです。
- サ(sa / 低声):低めの音で短く発音。
- ワッ(wat / 低声):低いトーンをキープしたまま短く切る。
- ディー(dii / 平声):中間の高さの音で、まっすぐ綺麗に伸ばす。
タイ語の声調とイントネーションにおいて最も心地よく聞こえるポイントは、「ディー」の音を平坦にしっかりと伸ばす点にあります。「サワディー」と中音で安定させた後、男性は高めのトーンで短く「カップ!」と締め、女性は上から下へ優しく音を落とすように「カー」と添えます。
男性の「クラップ」に含まれる「r」の音は、現代バンコクのカジュアルな日常会話では省略されて「カップ」と発音されるケースが大半です。無理に舌を巻いて「クラップ」と言おうとするよりも、唇をしっかり閉じて「カッ(プ)」と発音する方が、ネイティブにとって極めて自然に届きます。