長澤まさみのキャリアは、2000年1月9日に開催された「第5回東宝シンデレラオーディション」から始まりました。応募総数3万5,153人の中から、当時小学6年生(12歳)にして史上最年少でグランプリを獲得。当時の審査員やメディア関係者が「手足の長さ、顔の小ささ、澄み切った瞳の輝きが群を抜いていた」と口を揃えた通り、その完成されたビジュアルは芸能界に衝撃を与えました。
同年に映画『クロスファイア』でスクリーンデビューを飾り、ファッション誌『ピチレモン』の専属モデルとしても同世代から絶大な支持を集めます。2003年には映画『ロボコン』で初主演を果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。すでに業界内での評価を確固たるものにしていました。
そして彼女の名を国民的スターへと押し上げたのが、2004年公開の社会現象的ヒット作『世界の中心で、愛をさけぶ』(通称:セカチュー)です。白血病を患うヒロイン・広瀬亜紀役を演じた彼女は、役作りのために自ら進んで頭を丸刈りにすることを提案しました。当時16歳という多感な時期に、特撮や特殊メイクではなく本物のスキンヘッドでカメラの前に立った決断は、彼女が単なる「可愛いだけの美少女」ではなく、表現者としての凄まじいプロ根性を宿していることを世に知らしめました。この作品で第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を史上最年少(17歳)で受賞し、平成を代表するヒロインとしての地位を確立したのです。