バーソロミュー・くまの生涯は、生まれた瞬間から世界政府による理不尽な迫害との戦いでした。公式設定および本編描写によって明かされた最大の衝撃は、彼がかつて世界に対して大罪を犯したとされる「バッカニア族」の血筋を引いていたという事実です。バッカニア族は常人を遥かに凌駕する頑強な体躯と巨躯を持ち、太古の巨人の血を引く特殊な種族。その血統が発覚した瞬間、くまの一家は平穏な暮らしを奪われ、親子揃って天竜人の奴隷へと身を落とすことになります。
過酷な使役の中で両親を理不尽に殺害されながらも、くまの心を支え続けたのは父から教わった「解放の戦士ニカ」の伝説でした。38年前に発生した「ゴッドバレー事件」において、天竜人たちの人間狩りゲームの標的とされながら、くまは若き日のエンポリオ・イワンコフやジニーらと協力。脱出の混乱の中で超人系悪魔の実「ニキュニキュの実」を口にし、その肉球の力で500人以上もの無辜の奴隷たちを故郷ソルベ王国へと逃がす奇跡を起こしました。
ソルベ王国に帰還した後は牧師として人々の病や痛みを自らの身体に引き受け続け、成長後は腐敗したベコリ王の悪政に対抗して「ソルベ王国牧師兼自警団」として蜂起。モンキー・D・ドラゴンやイワンコフと共に革命軍の前身である「自勇軍」を立ち上げ、のちに革命軍の創設幹部として世界各地の解放運動に身を投じていきました。「暴君」という悪名は、民を守るために立ち向かったくまを失脚させようとした世界政府と前国王ベコリによる卑劣なプロパガンダに過ぎなかったのです。