非常ベルが止まらない時の止め方|誤作動に対処する受信機操作と手順

非常ベルが止まらない時の止め方|誤作動に対処する受信機操作と手順

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火災や煙の兆候が一切なく、明らかな誤作動と判断できる状況において、パニックを鎮めるために音を一時停止させる具体的な手順を解説します。この作業の主戦場となるのが、共用部に設置されている火災受信機(P型1級・2級受信機など)です。

火災受信機は通常、1階のエントランスホール壁面、管理人室、または風除室の金属製ボックス内に格納されています。鍵がかかっていない、あるいはプラスチックの保護カバーを開けられる状態であれば、一般の居住者でも盤面の操作が可能です。

盤面を開くと、現在どのエリア(警戒区域)の感知器が作動しているかを示す「地区表示灯」が赤く点灯または点滅しています。この状態で今すぐ押すべきボタンは以下の通りです。

1つ目に、地区音響停止ボタンを押します。このボタンを押すことで、各階の廊下や階段に設置されているベル(地区音響装置)の鳴動がストップします。機種によっては「地区音響」とだけ印字された押しボタン式やスライドスイッチになっています。

2つ目に、主音響停止ボタンを押します。これは火災受信機自体の内部から鳴り響いている「ピピピピ」あるいは電子ブザー音を消すためのボタンです。この2つの音響停止操作を行うことで、建物全体を包んでいた激しい騒音は一旦収まります。

ただし、これで安心していけません。もし廊下に設置されている赤い押しボタン式発信機(P型発信機)のボタンが強く押し込まれている場合、発信機側をリセットしない限り、数分後にベルが再び鳴り出します。発信機の透明な保護カバーを押し上げて内部の押しボタンを元の位置に引き戻すか、復旧用のスライドレバーを元の位置へ戻す操作が必要です。

発信機を戻したうえで、火災受信機にある火災報知器の復旧スイッチ(「復旧」または「火災復旧」と表記)を押すことで、受信機が通常時の監視状態へとリセットされます。感知器内に煙や湿気が残っていたり、回路が故障している場合は復旧スイッチを押しても警報が再発するため、その際は再度「地区音響停止」を保持したまま専門業者の到着を待つ形を取ります。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。