室伏広治の筋肉はなぜ規格外なのか?超人伝説と独自理論の全貌

室伏広治の筋肉はなぜ規格外なのか?超人伝説と独自理論の全貌

室伏広治の筋肉はなぜ規格外なのか?超人伝説と独自理論の全貌について詳しく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

インターネット上の掲示板やSNSでは、「室伏広治はベンチプレスやスクワットで途方もない重量を上げていたから最強なのだ」という言説が頻繁に見受けられます。しかし、これは彼の本質を見誤った典型的な思い込みです。

自著『超える力』や専門誌のインタビューにおいて、本人は極めて冷静にこの誤解を否定しています。室伏氏はかつて、より重いバーベルを挙げることに心血を注いだ時期がありました。しかし、重い重量を持ち上げられるようになっても、本職であるハンマー投げの記録は伸びるどころか、逆に身体の連動性が損なわれて停滞したという手痛い挫折を経験しています。

「ウエイトトレーニングで身につくのは、バーベルという固定された負荷を効率よく挙上する技術に過ぎない。筋肉の体積を増やすことと、競技のなかで外力をコントロールする力は全く別物である」――この気づきこそが、後の室伏理論の原点となりました。力任せに筋肉を緊張させる「力み」は、ハンマー投げで生じる凄まじい遠心力を相殺してしまいます。彼が目指したのは、筋肉を鋼のように固めることではなく、ムチのようにしなやかに力を伝達できる「完全に脱力した筋肉」だったのです。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。