エレベーターの扉が開き、最上階の露天風呂に一歩足を踏み入れた瞬間、誰もが息をのむ。目の前に広がるのは、すり鉢状の地形に散りばめられた長崎の街の灯りだ。まるで光の海に浮かんでいるかのような錯覚を覚えるこの「インフィニティ風呂」こそ、同ホテルの最大の武器である。
夕暮れ時からマジックアワー、そして漆黒の闇に街の明かりが浮かび上がる瞬間まで、刻一刻と変化する表情は片時も目が離せない。湯船の縁と夜空の境界線が溶け合うような設計は、建築的にも非常に贅沢な造りだ。日々の喧騒で凝り固まった思考が、温かい湯と絶景の中にじんわりと溶けていく感覚を味わえる。