どこか懐かしく、エモーショナルなイラストに仕上げるために、プロの絵師たちが隠し味として使っているのが「テクスチャ」と「色収差」のダブル加工だ。
アイビスペイントには、無料で使える膨大な素材ライブラリが用意されている。イラストの最上部に「和紙」や「ノイズ」のテクスチャレイヤーを置き、ブレンドモードを「オーバーレイ」や「ソフトライト」に変更して不透明度を極限まで下げる(5〜10%程度)。これだけで、デジタル特有の冷たさが消え、アナログ画材のような温かみのある質感が加わる。
仕上げに、フィルターメニューから「色収差(レンズ)」をわずかにかける。赤と青の輪郭線がミリ単位でズレることで、まるで古いカメラで撮影したかのような、あるいはレトロなアニメのセル画のような独特の「エモさ」が完成する。