遺族が週刊誌に提供したのは遺書だけではありませんでした。TENNさんのスマートフォンには、上原氏と阿部力氏の親密な関係を示す写真や、メッセージアプリ「LINE」のやり取りがバックアップデータとして保存されていました。
上原氏と俳優・阿部力氏(『花より男子』のF4・美作あきら役などで知られる実力派俳優)は、2014年7月から9月にかけて上演された舞台『夕 -ゆう-』での共演を機に急接近しました。当時、阿部氏自身も中国系中国人女優と既婚状態にあり、双方にとってW不倫の関係でした。
スマートフォンの画面キャプチャとして残されていたLINEの履歴には、以下のような生々しいメッセージの応酬が記録されていました。
「2人の子供作ろうね」「早く会いたい」「旦那さんと別の道を歩んで、トントン(阿部氏の愛称)の元へ行きたい」といった言葉とともに、舞台袖や移動中に撮影されたとみられる抱擁写真やキス写真が複数枚発見されたのです。
男性不妊に悩み、子どもを望む妻に対して責任を感じていたTENNさんが、妻のスマートフォンに遺されていたこれらのやり取りを目撃してしまった精神的打撃は、想像を絶するものでした。関係者の証言によると、TENNさんは亡くなる直前、激しい睡眠障害と抑うつ状態に陥っていたとされています。遺書に記された「幸せだった分だけ、未来が怖い」という一節は、信じていたパートナーの裏切りと自身の身体的要因の双方が絡み合った、逃げ場のない絶望の叫びであったことが浮き彫りになりました。