東京グランギニョルの真相と解散理由|ライチ光クラブ原点の全貌

東京グランギニョルの真相と解散理由|ライチ光クラブ原点の全貌

東京グランギニョルの真相と解散理由|ライチ光クラブ原点の全貌にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

1980年代の日本は、消費社会の爛熟とポップカルチャーの軽薄短小化が進むバブル前夜にありました。その狂騒の裏で、唐十郎氏や寺山修司氏らが築き上げた1960〜70年代の「第1世代・第2世代アングラ演劇」の熱気を受け継ぎつつ、まったく異なる冷徹な美意識をもって登場したのが東京グランギニョルです。

劇団名の由来となったのは、19世紀末から20世紀半ばにかけてフランス・パリに実在した恐怖劇専門の劇場「グラン・ギニョール(Grand Guignol)」。生々しい流血や狂気、拷問描写で観客を恐怖に陥れたグラン・ギニョールの精神を、主宰の飴屋法水氏は1980年代の東京の地下空間に再構築しました。

特筆すべきは、単なるグロテスク演劇にとどまらない徹底した工業的・機械的インダストリアル美学と少年少女の純潔性の対比です。劇場内に響き渡るノイズ音響、金属と廃材で組み上げられた重厚な舞台セット、そして無機質な軍服や学生服を纏った登場人物たち。漫画家・丸尾末広氏が手掛けた宣伝美術の禍々しくも美しいビジュアルも相まって、当時の先鋭的な若者たちを瞬く間に虜にしました。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。