河相我聞の経歴を振り返る上で、1990年代の爆発的なブームは外せません。中学生時代に劇団に入団して芸能活動をスタートさせた彼は、国民的昼ドラ『天までとどけ』シリーズで爽やかな次男・信平役を演じてお茶の間の人気を獲得。さらに1995年の野島伸司脚本ドラマ『未成年』では、知的障害を持つ心優しい青年「デク(室岡仁)」役を熱演し、第7回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞するなど、役者として圧倒的な評価を受けました。
しかし、人気の絶頂にあった1998年、突如として「隠し子騒動」が週刊誌にスクープされます。当時23歳だった彼に、実は劇団時代から交際していた一般女性との間に3歳になる男児がいたという事実は、当時の芸能界に巨大な衝撃を与えました。
当時の芸能界ではスキャンダルを徹底的に否定・隠蔽することが常套手段とされていましたが、河相我聞は即座に単独記者会見を開き、逃げることなく真実を認めました。事務所の意向やアイドル的人気を守るために公表を控えていた苦悩を明かしつつ、「自分の子どもであることに間違いありません」と堂々と宣言した姿勢は、結果的に世間のバッシングを沈静化させ、誠実な人間性を印象づける契機となりました。
その後、相手の女性と正式に入籍し、2002年には次男が誕生したものの、2011年に離婚が成立。元妻との話し合いの末、河相我聞が親権を持ち、2人の男児を引き取るシングルファーザーとしての新たな生活が始まりました。