松本人志氏の肉体の変化を語る上で欠かせないのが、若手時代との対比です。1980年代後半から1990年代にかけて、『4時ですよーだ』や『夢で逢えたら』『ダウンタウンのごっつええ感じ』に出演していた当時の松本氏は、シャープな顎のラインと細身のシルエットが際立つ、いわゆる「細身の美男子」でした。著書『遺書』が出版された1994年当時は、公称体重が56kg〜58kg前後とされ、ステージ上で放つ鋭利な笑いと、神経質そうな痩せ型の体躯が見事な調和を生んでいたのです。
変化の兆しが現れ始めたのは2000年代前半でした。40代を迎える節目で肉体の衰えや関節の不調に直面した松本氏は、徐々にウエイトトレーニングを導入します。そして2010年代に入ると、黒髪からトレードマークとなる金髪へのイメージチェンジと時を同じくして、肉体の巨大化が一気に加速しました。テレビ東京系『水曜日のダウンタウン』やフジテレビ系『ワイドナショー』でタイトなスーツやTシャツを着こなす姿は、かつての面影を一変させ、視聴者に強烈なインパクトを与えました。