この歴史的コミックソングの誕生のきっかけは、レコード会社主導の綿密なマーケティングではなく、「ラジオブースでの悪ふざけ」からでした。
当時、シブがき隊がパーソナリティを務めていた文化放送の深夜ラジオ番組『シブがき隊 ホットホットサンデー』(前身番組含む)内のトーク企画において、布川敏和(フックン)が即興で寿司ネタを連呼し、「スシ食いねぇ!」と叫ぶ掛け合いを披露したことがすべての始まりです。スタジオ内のスタッフやメンバーが大爆笑したこのノリを、アルバムの箸休め的なショートトラックとして形にすることになり、作詞を岡田冨美子(原案:S・I・S / 布川敏和)、作曲・編曲を稀代のヒットメーカー後藤次利に依頼しました。
当時、おニャン子クラブ関連の楽曲などで日本のポップス界を席巻していた後藤次利は、このコミカルな企画に本気のアプローチで挑みました。スラップベース(チョッパー)を前面に押し出した攻撃的なニューウェイヴ/ファンク・サウンドを構築し、BPM(テンポ)の速いエレクトロニック・ビートの上で3人がテンポよく掛け合う構造を作り上げたのです。
後年のインタビューや手記でメンバーが振り返っている通り、「ただのウケ狙いで終わらせない超一流のサウンドクオリティ」が加わったことで、単なる色物ソングから時代を揺るがすダンスポップへと昇華を遂げました。