憧れの存在と接する際、記念撮影と並んで人気を集めるのがサインの依頼です。しかし、事前の準備を怠ると、せっかくの貴重な対面時間をコミュニケーションではなく「ペンの不具合の解消」で浪費することになりかねません。失敗を防ぐためには、キャストや熟練ファンの間で常識とされるサインのもらい方とペンの技術的要件を押さえておく必要があります。
キャラクターたちは特殊なコスチュームや手袋を着用しているため、人間のような細かな指先の微調整が利きません。ノック式ボールペンや細軸のサインペンを渡すのは厳禁です。筆圧がかけにくく、インクが出ないトラブルが多発します。
現場で推奨される持ち物と所作の基準は明確です。
- 筆記具の選定:「三菱鉛筆の油性マーカー・パワフルネーム」や「ゼブラのマッキー極太」など、軸径が15mm以上ある太めの油性マーカーが最適です。手袋をしていても握りやすく、キャラクターへの負担を最小限に抑えられます。
- ペンの開閉準備:キャップ式のペンを渡す際は、あらかじめキャップを外し、反対側にしっかり差し込んだ状態で手渡すのが現場のマナーです。ノック式の場合も、ペン先を出した状態で手渡す配慮が喜ばれます。
- 台紙の固定:ノートや色紙はキャラクターが手元で押さえにくいため、クリップボードに挟んでおくか、ゲスト自身が両手で下敷きをピンと支えて固定することが求められます。
また、すべてのキャラクターがサインに対応できるわけではありません。世界的な人気を誇るダッフィー&フレンズの仲間たちは、設定上および物理的な理由から、サインの執筆を行っていません。知らずに色紙を差し出して気まずい空気を作らないよう、対象キャラクターの対応可否を事前確認しておく知識が求められます。