都内の老舗フローリストやウエディングプランナーへの聞き取り調査によると、トルコキキョウは現場で最も信頼されている花材の筆頭です。その理由は3つあります。
第1に、圧倒的な「花持ちの良さ」です。一般的なバラやシャクヤクは夏場の暑さに弱く、式中にしおれてしまうリスクがありますが、トルコキキョウは花弁が丈夫で、水揚げさえ良ければ1週間〜10日以上美しさを保ちます。
第2に、「トゲがない」という安全性です。バラのように鋭いトゲがないため、繊細なシルクやレースのウエディングドレスに引っかかる心配がありません。花嫁の立ち振る舞いを邪魔しない実利的なメリットは現場で高く評価されています。
第3に、花粉で衣装を汚すリスクが低い点です。ユリのように服に着くと落ちにくい粘着性の強い花粉が出にくく、ゲストへの配慮としても優れています。
一方で、ギフトとして贈る際に注意すべき「落とし穴」も存在します。それは、「組み合わせる他の花材の花言葉」への配慮です。トルコキキョウ自体に悪い意味はなくても、黄色いカーネーション(軽蔑)や黄色いチューリップ(望みのない恋)など、ネガティブな花言葉を持つ花と一緒に束ねてしまうと、受け手が花言葉に詳しい場合に意図しない誤解を招く恐れがあります。ギフトを仕立てる際は、全体のテーマを「感謝」「愛情」「祝福」に統一するようフローリストへオーダーするのが鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき場面の判断基準
トルコキキョウを贈るべきか迷った際は、以下の判断基準を参考にしてください。
【自信を持って選ぶべき相手・シーン】
・結婚祝い、プロポーズ、金婚式・銀婚式のパートナー(「永遠の愛」「優美」)
・新たな門出を迎える退職者、卒業生、起業家(「希望」「誇り」)
・日頃のサポートに感謝したい両親や恩師(「思いやり」「すがすがしい美しさ」)
・真夏の時期に贈る誕生日プレゼントやお見舞い(圧倒的な水持ちの良さ)
【選ぶ際に少し配慮が必要な場面】
・相手が極度に迷信やネットの噂を気にするタイプの場合(「希望という花言葉だよ」と一言メッセージカードに書き添えて贈るのが最適)
・お悔やみ・仏事用(濃いピンクや派手なフリル咲きは避け、白や淡い紫のシンプルな品種を選定する)