ネット上では長年、「テレビから干されたのではないか」「一発屋として消えた」といった憶測が飛び交ってきました。しかし、はんにゃ金田が消えた理由の核心は、急速なブレイクがもたらした構造的な歪みと、予期せぬアクシデントの連鎖にありました。
2008年から2010年頃にかけて、レギュラー番組を10本以上抱え、睡眠時間が1日1〜2時間という極限状態が続いていたことは、当時の特番インタビューや手記でも明かされています。過密スケジュールによる心身の疲弊に加え、急性アルコール中毒や急性膵炎での緊急入院など、度重なる体調不良に見舞われました。トークの基礎体力を培う前にポップアイコンとして消費され尽くしたことで、ブームの沈静化とともに露出が急減していったのが実態です。
さらに、コンビの活動に大きな影響を与えたのが、相方である川島章良(現・川島ofカプチーノ)の健康問題でした。2014年、川島が健康診断で腎臓がんを発覚(初期段階で手術成功)。コンビとしての活動制限を余儀なくされる中、金田自身も自己の芸人人生を見つめ直す長い潜伏期間に入ることとなりました。つまり「干された」のではなく、急激な消費サイクルの限界と健康問題が重なり、次代への転換を余儀なくされた充電期間だったと言えます。