改編期を迎えるたびに持ち上がる交代の噂。その背景には、民放キー局における広告収入モデルの激変があります。かつて重視された世帯視聴率から、現在は「個人全体視聴率」および「コアターゲット(13〜49歳)視聴率」へと指標が完全に移行しました。
日本テレビ『news zero』がポップカルチャーやSNSトレンドを巧みに取り込み、テレビ朝日『報道ステーション』が手堅い中高年層を固める中、中間に位置する『news23』はポジショニングの再定義を迫られ続けてきました。視聴率のテコ入れを図るため、TBSはメインキャスターの単独進行から、「曜日別の役割分担制」や「専門分野ごとの専属解説員制度」へとシフト。山本恵里伽アナウンサーの金曜メイン起用やフィールドキャスターの積極的な配置は、視聴者の飽きを防ぎ、番組に新しいリズムを生み出すための戦術的判断です。