大相撲の番付において、大関は三役(大関・関脇・小結)の最上位であり、特別な特権と重い責任を背負う地位です。一般的な幕内力士は1場所負け越すだけで番付が下がりますが、大関には「1場所負け越してもすぐには陥落しない」という身分保障が与えられています。その代わりとして課されるのが「角番」の制度です。
角番とは、「前場所で負け越し(または全休・途中休場)した大関が、地位の維持を懸けて臨む場所」を指します。この場所で再び負け越す、あるいは休場して負け越しが決まった時点で大関から関脇へと転落します。つまり「2場所連続の負け越し」が大関陥落の明確な条件です。
角番を脱出して大関の地位を維持するための条件は極めて明快で、15日間の本場所で「8勝7敗以上の勝ち越し」を収めること。8勝目を挙げた瞬間に角番は解除され、翌場所は通常の通常大関として番付に記載されます。7勝8敗などの1点差負け越しであっても情状酌量の余地はなく、自動的に関脇へ降格する厳格な勝敗ルールが徹底されています。