サブスク未解禁という現状について、リスナー側はどう受け止めているのでしょうか。ソーシャルメディアや掲示板、ファンコミュニティにおける腹ペコファンの評判とネットの反応をリサーチすると、単なる利便性の議論を超えた独特の心理が見えてきます。
否定的な意見としては、当然ながら「車にCDスロットがない」「スマホに取り込むPCを持っていない」「友達に気軽に布教できない」といった利便性への不満が挙がっています。特にZ世代以降のデジタルネイティブ層にとって、CDドライブを用意するハードルは決して低くありません。
一方で、熱烈なファンの大半は、この不便さをむしろ特権的な体験価値として肯定的に捉えています。
「店に足を運んでCDを買い、封を切ってブックレットをめくる瞬間の興奮はホルモンでしか味わえない」「歌詞カードの解説を読まないと本当の歌詞の意味が絶対に理解できないから、サブスクにないのは正解」「サブスク全盛の時代だからこそ、物として手元に残るアルバムが宝物になる」といった熱狂的な声が多数派を占めています。
ファスト教養やタイパ(タイムパフォーマンス)がもてはやされ、イントロが短縮されサビから始まる楽曲が量産される現代において、あえてリスナーに手間と時間を要求するホルモンの姿勢は、ファンとの強固な共犯関係を築き上げる強力な接着剤として機能しています。