災害社会学や心理学の観点から、被災遺構の保存と見学には「風化に抗う集団的記憶の継承」という極めて崇高な意義があります。しかし、すべての旅行者にとって無条件に快適な観光地であるとは限りません。編集部では客観的な現地取材に基づき、訪問をおすすめできる人と慎重になるべき人の判断基準を策定しました。
◎ 訪問を強くおすすめできる人
- 小・中学生や高校生の子どもを持つファミリー層:教科書の文字やニュース映像では決して伝わらない「生きた防災教育」を最短時間で深く学ばせたい場合に最適です。
- 自然科学や地質学、建築・土木に携わる探求派:地球のプレートテクトニクスが地表を破壊した物的証拠を間近で観察できる学術的価値は唯一無二です。
- 淡路島西海岸ドライブを計画している旅行者:最新のグルメやショッピングだけで終わらせず、旅に知的な深みと意義を持たせたいドライバーに最適の立ち寄りスポットです。
▲ 訪問に際して少し慎重になるべき人
- 大地震による直接的なトラウマ(PTSD)を抱えている方:倒壊寸前の民家や地震体験シミュレーターの迫力は凄まじいため、精神的な負担を感じる可能性があります。無理な体験は避ける配慮が必要です。
- 純粋なリゾート・遊園地気分の高揚感だけを求めているグループ:館内は厳粛で知的な空間設計となっており、騒いだりふざけたりする雰囲気ではありません。目的地のトーンを共有しておくことが肝要です。