他者の失敗や逸脱を許せず、執拗に攻撃を加える「正義中毒」は、個人の性格の悪さではなく、進化がもたらした脳の報酬系システムの誤作動です。「自分は絶対に正しい」と確信した瞬間に分泌されるドーパミンは甘美であり、孤立や不安を抱える現代人にとって、手軽に手に入る強力な精神安定剤として機能してしまいます。
しかし、その快楽に身を委ねた先に待っているのは、前頭前野の機能低下による認知的衰退と、実生活における人間関係の孤立、そして時に法的責任という重い代償です。不完全な人間同士が寄り添って社会を営む以上、完全無欠の正義など存在しません。「人間は誰しも間違うことがある」「世の中には白黒つけられないグレーな領域が無数にある」という謙虚な寛容さを持つことこそが、脳の罠から抜け出し、他者とも自分自身とも健やかに共生していくための絶対的な条件なのです。 (出典: 正義 中毒(Yahoo!ニュース))
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