コンビニやドラッグストアの店頭で二大巨頭として君臨する「ウコン系」と「ヘパリーゼ系」。どちらも二日酔い対策の定番として親しまれていますが、両者が体内で発揮する生化学的なアプローチは全く異なります。自分がいま何を求めているのかを理解して選び分けることが肝要です。
まず、長年愛飲されるウコンの力をはじめとするウコン製剤の主成分は、ショウガ科の植物に含まれるポリフェノールの一種「クルクミン」です。クルクミンには肝臓からの胆汁分泌を促進する「利胆作用」があり、胃腸の働きを活発にするとともに、アルコール代謝に伴って発生する活性酸素を除去する強力な抗酸化作用を持ちます。飲む前に摂取することで、アルコール処理に伴う肝臓への酸化ストレスを先回りして軽減する役割を果たします。
一方、製薬会社が開発を主導するヘパリーゼシリーズの主たる有効成分は「肝臓水解物(レバー加水分解物)」です。これは新鮮な天然哺乳類のレバーを酵素で細かく分解したもので、肝臓の再合成に必要な必須アミノ酸やペプチドが豊富に含まれています。すでに疲弊している、あるいはこれから酷使される肝細胞に対して、代謝に必要な「材料」を直接届けて肝機能を底上げする仕組みです。特に医薬品分類(第3類医薬品)に指定されている製品は、アミノ酸の補給効率や吸収性に厳格な規格が設けられており、代謝サイクルの回転速度そのものを押し上げる目的で設計されています。
さらに見逃せないのが、シジミに多く含まれるアミノ酸しじみオルニチンです。オルニチンは肝臓内の「オルニチンサイクル(尿素回路)」と呼ばれる解毒機構を力強く活性化させます。アルコール代謝の過程で生じるアンモニアなどの有害物質の解毒を助け、肝臓の疲弊を抑える働きが各種研究で実証されています。錠剤やカプセル状のサプリメントタイプは携帯性に優れ、ドリンク剤特有の糖分や独特の風味が苦手な層からも高い支持を集めています。