鈴木雅之のアイデンティティを語る上で欠かせないのが、実姉でありソウルシンガーの鈴木聖美の存在です。二人は1987年に『ロンリー・チャップリン』をデュエットし、日本の音楽史に残るミリオンセラーを記録しました。
姉弟のルーツは東京都大田区大森にあります。1956年9月22日生まれの本名・鈴木雅之は、町工場を営む家庭で育ちました。姉の聖美さんが持ち帰ってくるモータウンやR&B、ドゥーワップなどのレコードを幼少期から日常的に聴き漁り、本物のブラックミュージックのグルーヴを自然と身体に染み込ませていきました。
姉・聖美さんの目元や骨格を見ると、鈴木雅之の素顔の面影を強く感じ取ることができます。彫りの深さと人情味あふれる温かい顔立ちは姉弟共通のものであり、二人が紡ぎ出すソウルフルな歌声の説得力は、同じ家庭環境で育まれた強い血縁の絆と音楽へのリスペクトから生まれています。