学部ごとの出題特性と競争構造を深掘りすると、近畿大学の入試における「二大関門」が浮き彫りになります。それが新設以来トップスピードで難化した情報学部と、伝統的な難関である医学部医学科です。
近大情報学部倍率推移を見ると、実社会でのIT・AI人材需要の高まりと初代学部長就任時の大きな話題性を背景に、初年度から異例の高倍率を記録しました。その後も人気は定着し、現在では理工系志望者のみならず、国公立大学の情報系学部を第1志望とする上位受験生の併願先として完全に定着しています。一般入試の数学・理科(または英語)では標準的な良問が並ぶものの、1問の失点が合否を分ける極めてシビアな高得点勝負が展開されます。
一方、西日本の私立医学部の中で独自の存在感を放つ近畿大学医学部入試科目は、1次試験において英語(100点)、数学(100点)、理科2科目(200点)の計400点満点で競われます。理科は物理・化学・生物から2科目を選択する形式ですが、計算量の多さと実験考察問題の深さが際立っており、盤石な基礎力とスピード処理能力が問われます。
さらに医学部の2次試験では、小論文と面接(個人面接)が課されます。単なる学力だけでなく、地域医療や高度先端医療に対する見識、医師としての倫理観やコミュニケーション能力が厳密に評価されるため、過去の医療時事や医療倫理に関する記述対策を早期から積み上げることが不可欠です。