『あさが来た』から4年後の2019年、柄本佑は記念すべき朝ドラ第100作『なつぞら』に倉田隆男先生役として出演しました。十勝農業高校の演劇部顧問を務める倉田先生は、白岡惣兵衛の重厚なシリアスさとは打って変わり、ボサボサの髪に眼鏡、ジャージ姿で飄々と生徒たちを見守るユニークな教育者です。
ヒロインの奥原なつ(広瀬すず)や、絵の才能を持ちながら農作業に追われる山田天陽(吉沢亮)に対し、演劇を通して「自分の感情を表現すること」「生きることの尊さ」を教え込む重要な役割を果たしました。倉田先生が発した数々の台詞は、夢に悩む若者たちの背中を押す名言として話題を呼びました。
柄本佑は当時のインタビューで、「大人が子どもを教え導くのではなく、子どもたちと同じ目線で一緒に面白いものを探す大人でありたい」と役作りの意図を明かしています。広瀬すずや吉沢亮といったフレッシュなキャスト陣の魅力を自然に引き出しつつ、シーン全体の空気感を締める見事なアンサンブルを構築しました。