仏前にお供えした供物を下げることを「お下がり」と呼びます。仏前に供えられたお餅には仏様の力が宿り、それを家族でいただくことで無病息災やご縁への感謝を受け継ぐという意味を持っています。決して粗末に捨ててはいけません。
数日間お供えして乾燥し、カチカチに固くなってしまったおけそくを美味しく食べるための代表的な調理法を紹介します。
① 定番の「おけそくぜんざい」
小豆を煮た温かいぜんざいに、こんがり焼いたおけそくを入れる最もポピュラーな食べ方です。固くなったお餅は、トースターでじっくり芯まで焼くか、一度熱湯で下茹でして柔らかくしてからお汁粉に加えると、香ばしさとモチモチ感が引き立ちます。
② サクサク食感の「揚げ餅(かき餅)」
包丁で細かくサイコロ状にカットし、1〜2日しっかり陰干しして水分を抜きます。それを170度の油でキツネ色になるまで揚げ、熱いうちに塩や醤油、青のりをまぶせば、香ばしい自家製おかきが完成します。
③ 鍋物・雑煮・お吸い物の具材
小ぶりなおけそくは一口サイズのため、冬場の鍋料理や豚汁、お雑煮の具材としてそのまま投入するのに最適です。煮崩れしにくく、出汁を吸って絶妙な味わいになります。
【保存方法のアドバイス】
お下がりをすぐに食べきれない場合は、カビが生える前にひとつずつラップで密封し、冷凍保存用バッグに入れて冷凍庫へ入れます。小分けにしておけば、約1ヶ月間は美味しさを損なわずに保存可能です。