ザクロを口にした際、誰もが直面するのが「果粒の中心にある白い硬い種をどう処理すべきか」という疑問です。結論から述べると、ザクロの種は噛み砕いて一緒に食べるのが本来の食べ方です。
ザクロの可食部は「仮種皮(かしゅひ)」と呼ばれ、水分と糖分、有機酸を蓄えた果肉が種子を包み込む構造になっています。種子部分には、不飽和脂肪酸の一種であるプニカ酸(オメガ5系脂肪酸)や豊富な不溶性食物繊維が濃縮されています。これらは腸内環境の正常化やエイジングケアを支える貴重な成分です。
海外の主要産地である中東や地中海沿岸諸国では、果肉と一緒に種をバリバリと咀嚼して飲み込むスタイルが一般的です。ただし、国産の在来種や品種によっては種が木質化して非常に硬いケースがあります。歯や胃腸に不安がある方、小さなお子様が食べる場合は、無理に飲み込まずに果汁だけを絞り出して種を出すか、後述するジュースやすり潰し調理を活用するのが賢明です。