笑福亭笑瓶(本名・渡辺助彦)さんは1956年11月7日、大阪府で誕生しました。大阪芸術大学芸術学部文芸学科に進学した笑瓶さんは、当時関西で絶大な人気を誇っていた深夜ラジオ番組『MBSヤングタウン』でパーソナリティを務めていた笑福亭鶴瓶さんの圧倒的なトーク力と自由な芸風に心を奪われます。
大学卒業を控えた1981年、笑瓶さんは「この人のもとで表現の世界に飛び込みたい」と決意を固め、ツテもないまま鶴瓶さんの楽屋前で出待ちを敢行。当時まだ29歳だった鶴瓶さんは、自身が若手であったことから弟子を取るつもりは毛頭ありませんでした。しかし、笑瓶さんの実直な眼差しと人懐っこい笑顔、そして何より笑いに対する純粋な情熱に心を動かされ、弟子入りを許諾。ここに笑福亭鶴瓶の「筆頭弟子(一番弟子)」が誕生しました。
芸名である「笑瓶(しょうへい)」は、師匠である「笑福亭鶴瓶」から一文字を取り、明るくお茶の間に愛されるようにとの願いを込めて名付けられました。修行時代、鶴瓶さんは笑瓶さんに伝統的な落語の型を押し付けるのではなく、人間観察の面白さや、市井の人々と触れ合う姿勢を徹底して教え込んだと伝えられています。