本作の土台となっているのは、マルキ・ド・サドが1785年に執筆した悪名高き奇書『ソドム百二十日』です。パゾリーニ監督はこの舞台を、1944年から1945年にかけてナチス・ドイツの傀儡国家として北イタリアに存在した「サロ共和国(イタリア社会共和国)」へと置き換えました。
物語は、絶対的な権力を握る4人の支配者――公爵、司教、最高裁判所長官、大統領が、親衛隊を使って美しく若い9組の少年少女たちを拉致することから始まります。外界から完全に隔離された巨大な館に彼らを監禁し、元娼婦の語り部たちが語る異常な性体験談を合図に、支配者たちは少年少女たちに対して言語を絶する狂気の儀式を強制していきます。
映画はダンテの『神曲』地獄篇になぞらえ、以下の4部構成で進行します。 (出典: ソドム の 市(Yahoo!ニュース))