事件直後のSNSは、デマと真実が入り乱れる混沌とした状態だった。特にTwitter(現X)では、「乗客が死亡した」という未確認情報が瞬く間に拡散された。凄惨な事件であればあるほど、ネット上では最悪の結末を前提とした尾ひれがつきやすい。
また、犯人である服部受刑者が「死刑になりたかった」と供述していたことも、検索ワードに「死亡」が残る要因となっている。死刑願望を満たすために無差別殺人を企てたという身勝手な動機が、世間に強い嫌悪感とともに記憶され、「結果として誰かが亡くなったはずだ」という認知の歪みを生み出したのだ。