恐竜戦車の誕生背景には、特撮ファンの間でも意外と知られていない衝撃的な裏設定が存在します。初見の視聴者は「恐竜の化石をサイボーグ化したもの」と考えがちですが、円谷プロダクションの公式設定資料や研究本によると、その実態はより生々しいものです。
地球侵略を企てたキル星人は、前線基地を秘密裏に建造するため日本の山中を発掘していました。その際、地中から偶然発見したのが、化石化せずに冷凍保存されていた本物の恐竜(恐竜の死体)でした。キル星人はこれを回収し、同時に地球上で調達・改造した巨大戦車の車体と強引に接合、生体サイボーグ兵器として蘇生・改造したのが恐竜戦車です。
「現地調達した恐竜の遺体と地球の兵器を融合させて尖兵にする」というキル星人の発想は、徹底した合理主義と冷酷な侵略者心理を象徴しています。純粋なメカ怪獣でもなく、純粋な生物怪獣でもない、このおどろおどろしいキメラ的成り立ちこそが、恐竜戦車が持つ唯一無二の不気味さと魅力の根源です。