名脇役女優たちが発揮する真価は、出演する作品のジャンルによって全く異なる顔を見せる点にある。朝の茶の間に親しまれる『連続テレビ小説』においては、主人公を温かく見守る近所のおばちゃんや、厳しくも愛のある職場の先輩役として、視聴者の共感を一身に集める日常のリアリティを体現する。
一方で、息詰まる緊迫感が漂うサスペンスドラマに足を踏み入れれば、その存在感は一変する。事件の鍵を握る密かな目撃者、あるいは一見無害に見えながら物語の裏で糸を引く黒幕など、物語の緊張感を極限まで高めるキーパーソンとして画面を支配するのだ。さらに、人間の複雑な感情の機微を丁寧に描くヒューマンドラマにおいては、セリフのない佇まいだけで登場人物の積み重ねてきた人生の重みを表現してみせる。ジャンルを自在に行き来する振り幅の広さこそが、制作陣を魅了してやまない最大の理由である。