公益社団法人日本保安警備協会などの防犯専門機関が強く警鐘を鳴らしているのが、個人による突発的な窃盗ではなく、組織化された「転売目的のプロ窃盗グループ」の存在だ。フリマアプリやオークションサイトの急速な拡大に伴い、盗品をすぐさま換金できるインフラが整ってしまったことが背景にある。
綿密に下調べを行ったグループは、指示役と実行役に分かれて店内に侵入。防犯カメラや店員の目を盗み、高額なコスメ、健康食品、ゲーム機などを一度に根こそぎ奪い去る。奪われた商品は組織的なルートで転売され、海外へ流出することすらある。防犯のプロたちは単なる店舗の治安維持にとどまらず、広域窃盗ネットワークとの熾烈な知恵比べを余儀なくされているのだ。