二階堂ふみの才能が日本中、そして世界へ轟いた原点は、ヴェネチア国際映画祭で日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した『ヒミズ』に遡る。痛烈なまでに生々しい感情の叫びを表現した当時の鮮烈な衝撃は、日本の映画業界全体に「とんでもない才能が現れた」と激震を与えた。
その後も、日本アカデミー賞をはじめとする数々の主要映画賞を獲得。痛快なコメディと社会風刺が融合した大ヒット作『翔んで埼玉』では、男装の麗人という異色の役に挑み、絶妙なコメディセンスと品格を両立させてみせた。シリアスなアートハウス系から娯楽超大作まで、振れ幅の広さは一貫して観る者を魅了し続けている。