書類選考を行う現場で、採用担当者が「基本的な注意力に欠ける」とマイナス評価を下す要因の上位に挙がるのが、卒業年月の書き間違いと元号表記の乱れです。
「卒業見込み何月と書く?」3月卒と9月卒の具体的判断
応募書類を作成する際、多くの就活生が「卒業見込み何月と書くのが正しいのか」で迷います。「現在の学年が終わる月なのか、それとも就職する4月なのか」という混乱ですが、正解は「卒業証書・学位記が授与される月(原則3月)」です。
日本の一般的な教育機関は4月1日始まり3月31日締めであるため、通常は「令和〇年3月」または「202X年3月」と記載します。4月1日は入社日であって卒業日ではありません。「4月 卒業見込み」と書いてしまうと、企業の採用担当者から「入社式当日にまだ学生の身分が残っているのか」と不審に思われるリスクが生じます。ただし、秋季入学や留学経験者で9月卒業を予定している場合は、実態に合わせて「9月 卒業見込み」と明記してください。
履歴書の和暦西暦の統一ルール
記載年における最大の鉄則が履歴書の和暦西暦の統一ルールです。学歴欄だけでなく、生年月日、資格・免許欄、職歴欄、さらには提出日付に至るまで、同一の履歴書内では必ず表記基準を一本化しなければなりません。
和暦(令和・平成など)を用いる場合は、元号を省略して「R8年」や「H30年」と書くことは厳禁であり、必ず「令和8年」「平成30年」と正式名称で記載します。近年は外資系企業やIT系グローバル企業を中心に西暦(2026年など)表記が好まれる場面も増えていますが、どちらの形式を採用しても評価そのものに優劣はありません。問われているのは「ドキュメント全体を通じたレギュレーションの一貫性」です。
大学および大学院修了見込みの書き方見本
大学卒業の場合と大学院の場合では、用いる語彙が異なります。大学院生の場合は「卒業」ではなく課程を修めることを意味する「修了」を用いるため、大学院修了見込みの書き方に従って記載します。
以下に、標準的な学歴欄の記載例を示します。
【学士課程(4年制大学)の場合】
2023年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
2027年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み
【修士・博士課程(大学院)の場合】
2025年4月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻博士前期課程 入学
2027年3月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻博士前期課程 修了見込み
学部名や学科名、専攻名は決して省略せず、募集要項や学生証に記載されている正式名称で書くことが絶対条件です。