スタンドを彩る女性ファンや熱心なビール売り子、あるいは始球式に登場するインフルエンサーたち。彼女たちの姿は、かつてスポーツニュースのダイジェスト映像でほんの数秒映り込む程度の存在だった。しかし、今は違う。観客席のあちこちに掲げられた高画質なスマートフォンが、プロのテレビカメラすら捉えきれない「生々しい煌めき」をリアルタイムで切り取る。
勝負の行方だけが野球の魅力ではない。観客席の熱気やファッション、何気ないリアクションがSNS上で切り取られ、独自のエンターテインメントとして一人歩きを始めたのだ。