かつて大きな話題を呼んだNHKスペシャル「腸内細菌」の番組内でも詳述された通り、私たちの腸内に棲息する数百兆個の細菌群は、個体ごとに固有の生態系を形成しています。そこに特定の高濃度な乳酸菌が新たに投入されると、既存の菌叢との間で激しい縄張り争いが発生します。
この菌の過渡的な入れ替え期には、腸管が刺激を受けて一時的に便がゆるくなったり、お腹にガスがたまったりすることがあります。一般に「順応プロセス」あるいは「一時的な好転反応」と表現されるこの現象は、多くの場合、数日から1週間程度で自然と沈静化に向かいます。ただし、激痛や発熱を伴う場合は単なる順応ではなく、アレルギーや感染性腸炎の可能性も疑わなければなりません。