焙煎されたコーヒー豆は、時間の経過とともに酸化が進み、本来のフルーティーな風味が少しずつ損なわれていく。多くの人が「コーヒーの苦味やエグ味」だと思っているものの多くは、実は豆の酸化による劣化だ。生豆の状態で保管し、飲む直前に焙煎するアプローチは、豆本来のポテンシャルを100%引き出す最も合理的で贅沢な手法と言える。
店頭に並ぶのは、ブラジルのナッツのような香ばしさを持つ豆から、エチオピアのイルガチェフェに代表される華やかなフローラルノートを持つ豆まで多種多様だ。近年注目のサステナブルな農園限定豆や、フェアトレードで仕入れられた希少品種も手に入る。豆ごとの個性を生かした最適な焙煎度合いをその場で指定できるため、コーヒー通にとっても新たな発見が尽きない。