現代のグルメ探しにおいて、食べログの点数やGoogle マップの口コミ評価は重要な指標だ。しかし、伊賀のモーニングを探索する際、アルゴリズムの数字だけに頼るのはあまりに惜しい。
ネット上にほとんどレビューが存在しないにもかかわらず、毎朝7時の開店と同時に満席になる喫茶店が伊賀市街には点在する。投稿をしない高齢の常連客や職人たちが、何十年と通い詰めることで支えられてきた名店たちだ。看板すら控えめなドアを開け、漂うネルドリップの香りに身を委ねてみる。デジタルマップの画面を閉じ、自分の嗅覚と直感を信じて歩くことでしか出会えない本物の味わいが、この街の路地には息づいている。