宮内庁の廊下を歩く信子さまの足音は軽やかだ。すれ違う職員一人ひとりに対し、身分の隔たりを感じさせない柔和な笑顔で会釈を交わす。現場の職員が何気なく口にする体調の不安や家族の話題を記憶し、後日「あの件はその後いかがですか」と優しく声をかけることもしばしばだという。
決して形式的な社交辞令ではない。相手の目を見て、心の機微を汲み取る天性の共感力がある。病気療養や様々な心労を経験されたからこそ、他者の痛みに誰よりも敏感になれるのかもしれない。2026年現在の公務現場でも、接遇にあたる地方自治体のスタッフから「信子さまの温かいお言葉に肩の荷が下りた」という声が絶えない。