グレンリベット12年を巡るもうひとつの関心事は、価格改定の歴史と「終売説」の真偽です。正規輸入代理店であるペルノ・リカール・ジャパンの公式発表資料を辿ると、世界的な大麦・ガラス資材の高騰、輸送コスト増、為替変動の影響を受け、2022年以降段階的な希望小売価格の引き上げが実施されてきました。
かつては量販店で2,000円台後半〜3,000円前後で入手できた時代もありましたが、2026年現在における実売相場は4,800円〜5,500円(税込)前後へと移行しています。依然としてシングルモルトのエントリーとしては手に取りやすい水準を維持しているものの、日常酒としてはやや贅沢な価格帯へと変化を遂げました。
また、定期的に浮上する「12年終売」の噂ですが、これは完全な誤解です。過去にノンエイジ(年数表記なし)の「ファウンダーズリザーブ」が登場した際、一部市場で12年が一時的な割当出荷となったことや、限定シリーズが発表されるたびに「定番12年が消えるのではないか」という憶測がネット上で拡散されたことが原因です。蒸留所側の公式アナウンス通り、12年は現在もブランドの中核を担う恒久ラインナップとして安定稼働しています。