人気絶頂にあった『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』の歯車が狂い始めたのは、2020年4月初旬のことでした。『週刊文春』によるスクープ取材を受け、フジテレビは社内調査を実施。2020年4月3日にプレスリリースを通じて公表された調査結果は、多くのファンに大きな衝撃を与えました。
番組側の発表によると、レギュラー放送全79回(当時)のうち、およそ3分の1に相当する計26回において、規定の99人に人数が満たない回が存在していました。制作現場は不足分を埋めるため、番組制作会社の関係者やアルバイトなどのエキストラ(いわゆるサクラ)を平均10人前後、最大で20名以上も解答席に座らせていたのです。
視聴者や関係者を失望させた最大の理由は、番組タイトルの根幹である「99人」という数字そのものがスタジオに存在していなかったという事実です。フジテレビは即座に謝罪会見を行い、編成幹部が「視聴者の皆様の信頼を大きく損ねてしまったことを深くお詫び申し上げます」と頭を下げました。当初は演出改善を経て継続が模索されたものの、スポンサー離れや視聴者からの厳しい批判が重なり、2021年9月25日をもって土曜ゴールデンのレギュラー放送は静かに幕を下ろすことになりました。