訪問者の多くが口を揃えるのが「ニュウマン新宿のブルーボトルは席が取れない」という悩みです。この現象の背景には、店舗デザインと都市設計が意図した空間コンセプトの違いが存在します。
店内の座席数は約45席。店舗中央に巨大なアイランド型のオープンキッチンが配され、その周囲を取り囲むようにハイチェアのカウンター席、小型の丸テーブル席、ベンチシートがレイアウトされています。ガラス張りで開放感がある反面、通路幅はミニマムに抑えられており、ゆったりと腰を据えて長居する設計にはなっていません。
ノマドワーカーにとってクリティカルな電源事情についても明確な事実があります。客席に自由に利用できるコンセント(電源)は設置されていません。施設共通のフリーWi-Fi環境は整っているものの、電源席が存在しないため、長時間のPC作業やスマートフォンの充電を前提とした利用は物理的に困難です。
これは長時間の居座りを防ぎ、限られた床面積のなかで高い回転率を維持するための空間戦略でもあります。「美味しいコーヒーをクイックに味わい、次の目的地へ軽快に向かう」というターミナル直結店舗ならではの哲学が、このシビアな席事情を生み出していると言えます。