ファンの間で長年議論されてきた疑問が、「マリーは何という猫種なのか」という点です。作中でマリーは、パリの高級住宅街に暮らす貴婦人・ボンファミーユ婦人の愛猫として登場します。純白の美しい毛並みと澄んだブルーの瞳、そして首元と頭に結ばれた鮮やかなピンクのリボンがトレードマークです。
結論から言えば、公式アーカイブおよび動物解剖学に基づくディズニースタジオの造形設定において、母猫ダッチェスとマリーのモデルは「ターキッシュアンゴラ(Turkish Angora)」が最有力とされています。一部では「白のペルシャ猫」という見解も散見されますが、ターキッシュアンゴラは「貴族の猫」として17世紀フランス宮廷に持ち込まれた歴史があり、スレンダーかつ気品ある優美なボディラインや滑らかな被毛の特徴が、劇中のダッチェス親子の姿と完全に合致します。
劇中でボンファミーユ婦人が遺言状を作成する際、弁護士のジョルジュ・オートクールに対して自身の飼い猫たちが純血種であることを強調する場面があります。この描写からも、マリーが雑種ではなく、1910年代のパリ社交界で最上級のステータスとされた由緒正しい血統を受け継いでいることが裏付けられています。