「消えた湖」アラル海は奇跡の復活を遂げるか?現地取材で迫る真相

「消えた湖」アラル海は奇跡の復活を遂げるか?現地取材で迫る真相

「消えた湖」アラル海は奇跡の復活を遂げるか?現地取材で迫る真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

荒涼とした砂漠が広がる前の風景を記憶する老漁師は、遠い目をして語る。1960年代まで、この広大な湖は無数の魚を育み、豊かな漁村が沿岸に立ち並んでいた。だが、ソビエト連邦による大規模な計画農政がその運命を一変させる。

広大な綿花畑を潤すため、主要な流入河川であったシルダリア川とアムダリア川の水流は大量にかさ上げされた大規模な用水路へと引き込まれた。欲望に任せた灌漑事業は瞬く間に湖の水量を奪う。年を追うごとに海岸線は遠のき、干上がった底からは塩分や毒性を持つ農薬を交えた猛烈な塩塵が舞い上がった。生態系は崩壊し、周辺住民は重重たる健康被害に苦しむこととなったのである。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。