華やかな食文化の裏で、業界を取り巻く環境は激変している。中央卸売市場制度の規制緩和が進み、流通ルートが多様化する一方で、水産庁は資源管理の強化と水産業全体の構造転換を推し進めている。海水温の上昇による漁獲魚種の激変や、後継者不足といった深刻な課題から目を背けることはできない。
かつてのように「獲れたものをただ右から左へ流す」だけの時代は終わった。仲卸業者自らがトレーサビリティを明確にし、未利用魚の価値を再定義するなど、持続可能なエコシステムを構築するための試行錯誤が続いている。市場の活気とは、こうした時代の荒波に立ち向かう現場のたくましさそのものなのだ。