こうした歴史的盲点は、メディアでも繰り返し取り上げられてきた。かつて大きな話題を呼んだドキュメンタリー番組、NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと進んだのか」においても、外交判断の失敗と決定プロセスの欠陥が克明に描かれている。
同番組が指摘したように、目先の勝利や権益に囚われ、相手国のナショナリズムや国際世論の反発を軽視した判断は、後に不可避の破局をもたらした。外交・国際政治学の視点から見ても、当時の決定プロセスは国家戦略の総合的な失敗例として語り継がれている。
一度生じた不信と憎悪の連鎖は、もはや外交交渉のテーブルだけでは解きほぐせなくなる。歴史ドキュメンタリーが提起する問いは、国際情勢が複雑化する現代社会においても鮮烈なリアリティを持ち続けている。