いくら軟骨を保護しても、膝関節にかかる自重そのものを支える筋肉が衰えていては根本的な解決にならない。特に太ももの前側に位置する「大腿四頭筋」は、歩行時や階段の昇降時に膝にかかる衝撃を吸収する天然のショックアブソーバーだ。
この大腿四頭筋の合成を急速に高めるためには、必須アミノ酸である「ロイシン」を豊富に含んだ良質なタンパク質が欠かせない。鶏むね肉、マグロの赤身、卵、ギリシャヨーグルト、大豆製品は、脂肪分を抑えつつ効率的に筋タンパクの合成スイッチを入れる。特に高齢期におけるサルコペニア(筋肉減弱症)予防の観点からも、1日3回の食事ごとに手元の一握り分のタンパク質を意識して摂取することが、膝の寿命を延ばす最大の防御策となる。